CoC認証 大阪府

株式会社モリアン

今も、未来も、丁寧に

大阪府岸和田市でフローリングや造作材などの内装材全般を製材・販売しているメーカーです。「ひとつひとつを大切に仕上げる」、そんな思いでモノづくりをしています。こだわりをもっているのは現在のモノづくりだけではありません。未来の材料を育てることにも取り組んでいます。京都に山を持ち、木を伐採した後の植林活動を行っているのです。環境に対する高い関心は、2011年のCoC認証取得とも結びつきました。

環境意識の高まりの中で

取得当時、日本の方向性として掲げられていたのは「合法性」や「持続可能」というフレーズでした。環境への配慮や「もったいない」精神が盛んにうたわれるようになったのも、この頃です。時を同じくして大手ハウスメーカーから合法木材の提供依頼が入るようになっていました。こうした流れの中で出会ったのがFSC認証です。国際的な森林管理と流通の流れを一貫して認証していることに感銘を受け、取得に踏み切りました。工場内の様子や材料の仕入れ先などに関する膨大な量の書類を完成させ、ついに認証の取得に至りました。

FSC認証材を出す難しさ

FSC認証材の提供には多くの困難が伴いました。FSC認証材をつないでいたチェーンが突然途切れてしまうことや、チェーンに関わる事業体の不透明な管理方法に疑問を抱くなど…。こうしたことから、一度はFSC認証材として提供を始めた製品でも急遽取りやめることもありました。さらに、FSC認証材であることを打ち出しても「FSCって結局なに?」と、選ばれないこともしばしば。認証を取得した事業者が次々にFSCを手放していく中、FSCを止めようかという意見が出たこともありました。しかし、この先どのようなことが起こるかはわかりません。未来の流れに期待をかけて諦めずに更新を続けています。

FSCは持続可能な森林をつくるためのもの

「FSC」と同じ「持続可能性」をうたった「SDGs」という言葉。この2つの言葉を同じだけの人々が知っているかと言えば、答えはNOでしょう。これらの言葉の違いは、観点が環境問題全体であるか、森林や木材に特化しているか、ということだけ。目指す方向は同じなのです。ともすると環境破壊と結び付けられがちな木材利用ですが、本当に環境に良くないのは、「伐採をして、野放しにしておくこと」。環境を守りながら木材を使い続ける道はあるのです。これを証明しているFSC認証材がより建築士の方々に選ばれるようになってほしい。そんな願いを持って、FSCの取り組みを続けています。

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