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トップ > 導入事例 | 信頼できるバイオマス燃料へ──森林認証が支える安定した供給体制
四電ビジネス株式会社
1961年設立。オフィス事業や不動産管理、エネルギー関連事業などを手がける。
建物管理から環境・エネルギー分野、IT・広告支援まで一貫して対応できる体制を強みとし、地域社会と企業活動を支える総合サービスを展開している。
当社は四国電力グループの一員として、エネルギー関連業務や環境保全設備の運転などを事業の柱としています。加えて、近年の脱炭素化の流れを受け、四国内3ヶ所のバイオマス発電所の運転・運用業務にも取り組んでいます。
バイオマス発電用のホワイトペレットは、過去に供給不安が顕在化した経緯があり、市場では懸念が生じていました。こうした状況を踏まえ、安定した供給ソースとの連携による販売体制の構築を目指し、本年3月に新たなプロジェクトチームを発足。私も4月から新入社員としてこのチームに加わりました。
その後、海外サプライヤーとの協議が進展し、販売体制を確立するための取り組みとして、森林認証取得に着手しました。
森林認証取得には国際的な規格への対応に加え、国内法制に基づく事業者登録など、複数の手続きが必要でした。しかし、私たちのプロジェクトチームは最小人数で営業活動に注力する必要があり、森林認証業務に多くのリソースを割けないという事情がありました。
加えて、サプライヤーとは本年度上期中というタイトな取得ターゲットを共有しており、手続きのミスが許されない状況下で、専門家のサポートが不可欠だと判断。
この分野で豊富な実績を持つ森未来ならスムーズに進められると期待し、依頼を決めました。
実際、「認証材」の区別や認証の要求事項の難解な解釈など、自力では判断が難しい専門的な作業は難航しました。こうした点をすぐに相談でき、解釈が困難な点についても的確なアドバイスをいただくなど、専門的なサポートが非常に心強かったです。
木質ペレットの輸入・販売には森林認証が必須であり、今回森林認証を取得できたことで、ようやく我々が日本国内で販売できる「スタートラインに立てた」と感じています。
また、「同じ森林認証を取得する」という共通の目標のもとで動いたことで、サプライヤーとの共通認識や仲間意識が芽生え、お互いの本気度が伝わる良い機会にもなりました。
社内にとってのメリットも大きく、環境や持続可能性に対する意識が深まり、サプライチェーン全体を意識する取り組みが浸透しています。そして何よりチーム全体のモチベーションが向上し、国際的な森林認証を取得できたことが、私自身大きな自信と達成感につながりました。
今後は、森林認証を起点として、プロジェクトチーム本来の目的であるホワイトペレットの販売活動をさらに促進し、新たな木質燃料の流れを作っていきたいと考えております。また、幅広い環境意識の高いお客様や企業との新たな取引機会を創出し、事業の成長につなげてまいります。
社内外で環境意識の向上と持続可能な資源利用をさらに促進し、「森林認証の理念をバトンとしてつなぐ」役割を果たすことで、当社の事業活動が森林環境の保全に寄与するとともに、エネルギー事業全体の持続可能性向上にも貢献できると確信しています。
本記事の内容については2025年10月取材当時のものです。