森の未来会議-Vol.11 吉野林業に迫る。~若き4代目林業家の挑戦~開催レポート

2022年7月06日

東京(森未来セミナールーム)&オンライン開催のハイブリッド開催

7月6日(水)19時~
森の未来会議-Vol.11 「吉野林業に迫る。~若き4代目林業家の挑戦~」を開催しました。

今回は、森庄銘木4代目 専務取締役 森本達郎様をお迎えしました。

森庄銘木は、日本最古の吉野林業地域を中心に、奈良県/三重県にて事業を行う、林業、磨き丸太・杉皮などの製品販売事業、その他一般の方向けのアイディア商品など、木材・林業に関する様々な事業に取り組まれています。

専務取締役の達郎さんは、木材商社で勤められたのち、森庄銘木の4代目として家業に戻られました。

講演を通して、達郎さんには先祖代々受け継がれてきた「山守」として、過去・未来を見ながら地域の森を残していく林業の奥深さや、製材まで考えて木の価値を高めていく重要性を教えていただきました。

「山守」と山林所有者、その関係は昔は各地でありました。吉野地域では今もその関係が続いているものの、「山守」が少なくなり、森庄銘木のもとには山林所有者から森林の管理方法など新たな相談が来るそうです。収穫まで長期間を要する林業だからこそ、地域の森の情報を代々受け継いできた「山守」が地域の森を守るために欠かせない存在だと感じました。

木の利用についても、森庄銘木は受け継がれてきたものを守りながら、新たな事業に取り組まれています。

講演では、吉野地域の特徴的な製品である「磨(みが)き丸太」と「錆(さび)丸太」について、達郎さんに熱く語っていただきました。湿度や気温など自然条件が生み出す光沢や模様、それら木の持つ個性を最大限活かしながら消費者の皆さんに伝えていきたい。

木を伐るだけでなく、製品としての価値を高めることをゴールとした一連の取り組みは、達郎さんのこれまでのご経験があってこその取り組みだと感じました。

今後も林業に関わる方々をゲストにお招きし、これからの林業について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

次回の森の未来会議vol.12は8/4(木)19時〜

知っているようで知らない、むしろ知らない「FSCプロジェクト認証」についてトークセッションしていきます。
※プロジェクト認証とは・・・全体あるいは部分的にFSC認証材で作られた建物あるいは空間そのものを認証する制度です。

ゲストには、株式会社エコ建築考房の喜多茂樹様、株式会社山共の田口様をお招きします。

皆様どうぞご参加ください。

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